見てもらったときのこと。

 皆さん今日和、おべんとパンです。
 ちょっとしたお話。
 とある方面で開かれている講習会のようなものがあり、そこで某出版社の編集者さんに、作品プロットを見てもらう機会がありました。「いきなり作品を書くのもいいけど、プロット段階で面白くないと大抵は作品としてもつまらない(ことが多い)」というご意見だそうです。
 
 プロットは、コンセプト・人物・世界観・あらすじから構成されるもの。A4一枚程度に収まるくらいにしなくてはならないので、あらすじも400文字くらいしか書けません。そこに起承転結、すべて盛り込まなくちゃいけません。毎度、提出用に作るのもいっぱい頭をひねります。

 何度か提出し、その度にコメントをいただけました。他にも参加者さん、希望者さんがいっぱいいたので、ながーくじっくりお話を聞くことはできなかったのですけれど……。
 それらの積み重ねで学んだことを、何となく記してみますね。
 あ、基本的に長文傾向なわたしです。読みづらくなっちゃうので、なるべくは短く書くように心がけますね。短いと、たまに誤解を招いちゃうこともあるかもなんですけれど……あくまで、「とある意見のひとつ」ということで。合わなければ軽く流し、合いそうならばじっくりかみ締めるなど、各々の受け止め方をしちゃってくださいね。

▼キャラクター、その1:無難すぎるキャラクターはだめ、ということです。例えるならば「同人誌が出そうなくらいに魅力的」「好きな人、嫌いな人で大きく分かれそうなくらいの個性の強さ」「友達には(振り回されそうなので)あんまりしたくないが、見ている分には楽しそう」といったポイントをおさえると、良いのだそうです。他には、キャラ設定を見ただけでストーリーをつい想像しちゃうような、など。

▼キャラクター、その2:そのキャラクターの歴史、生き様、今までの道のり。そういった人生ひとつまるごと、まで考えてあげるべきなのだそうです。例えば「このキャラは冷徹非道」ならば、どうしてそういう性分になるにいたったのか? それが表向きだけであったなら、本心を隠して冷酷に徹する理由は何があるのか? などなど。

▼世界観:例えば「中世ファンタジー」な物語をつくるなら「実際の時代で言えば、西暦あるいは紀元前○○年の〜時代に近く、△△時代にあった◇◇技術が突出して進んでいる感じ」など、それくらいに作りこまないとダメだそうです。ゲームなどでは、世界観情報は雰囲気をかもし出すための一品でしかないケースも多いのですが、ゲームで見えるくらいの世界量しか考えていない、のではいけないそうです。その世界での日常生活シーンを書ける、くらいがいいとのこと。

▼あらすじ:自分で把握する用はともかく、他人へ見せることを考えた場合……起承転結の文章量は、バランス良く記してはいけないそうです。転が見せ場なら、そこを中心にたくさん書いて、その他はある程度統合性が取れれば構わない、ということで。とにかく、見せ場を強調するのが大切なのだそうです。

 ……こんな感じでしょうか。
 こうしたことを把握しながらも、守りきれていなかったりはするんですけれど(苦笑) あるべきテクニックと、自分でやりたいこと。この辺りの兼ね合いは難しいものです……。

 ともあれ。
 作品をつくるスタイルは、ひとそれぞれと思うのです。細かくプロットを考えたり、おおまかだったり。あるいはプロットはあまり考えず勢いに任せて書いてみたり。自分が好むやり方、納得するやり方、つくりやすいやり方で構わないと思います。
 ちなみに、私はプロットをきちんと考えてから派です。弊害としては、プロット段階で悩んでしまい、足が止まりがちということかもです(笑)
 それでも私は、まずプロットづくりから。とあるテーマを題材にした作品の構想、そのピースがちょっと綺麗に組みあがりそう。その題材をもとに、現在いくつかプロットを考案中です。応募作品は、そこから選ぼうかなと思っています。
 長文にて失礼しました。ぺこり。