オリジナリティはほんの些細なアイデアから
結局の所、物語の主な要素は神話時代に大体出尽くしていて、そのフォーマットをどれだけ上手く改変できるかが問題。
……とはよく言われるけれど、果たしてどれくらいすればオリジナリティと言ってもいいくらいになるのだろう、と言う問題が出て来る。
要は、根幹は同じでも、それの構成要素の角度であったり、要素の組み合わせが違えばいいんだけれど……結局はそれに気づけるかどうかというか、思いつけるかどうか。
ではたとえ話をしよう。
「『見た目が凶悪で、実際に凶暴で周りに怖がられてるけど意外といいやつなところもある不良の男』 と 『人見知りで、家事万能だけど引っ込み思案で、でも世話焼きな可愛い女の子』」の二人のラブコメを書くとする。
こういう組み合わせって月9のトレンディドラマとか少女漫画ではよくあるパターン。世話焼きな女の子はやや地味めな女の子が多いかな。
でも、ラノベ用に世話焼きな女の子はもう美少女にしてしまおう。
とはいえ、みんなに嫌われてる不良を世話焼きの女の子があれこれ世話を焼いていくパターンはやはり余りにもベタベタ。
じゃあ、見た目と中身を入れ替えてみようか。
○女の子
・見た目
美少女
・性格
凶暴で、周りにも怖がられてる。でも、意外といいやつなところもある。○男の子
・見た目
不良。怖い。
・性格
引っ込み思案。でも世話焼き。家事万能。
ついでに女の子の名前も凶悪にしてしまおう。名前はタイガーで。
男の子は見た目通りなんか壊そうな名前で。竜次とかどうだろうか。
で、二人合わせて『とらドラ!』なんちゃってね。
よーし、これでアニメ化も出来て売り上げ倍増間違いなしだぞう……なんちゃって。
大事なのは視点だよね。
王道パターンがまずあって。それをどれだけアレンジできるか。
逆に変則な話であっても、真ん中には王道があった方がいいよね……と思ったり。
あー、今日は原稿が進んでないなぁ。
もっと書くゾー。