浦田おぼろさん「まち の なまえ」 感想

4章まで読んだ感想です。



なかなか面白いと思います。
キャラクターは多少類型的な面はあれど生き生きしており、抵抗無く感情移入できます。
話の筋も、ところどころ雑であるものの、引き付ける要素もあり、楽しんで読めました。
気になった点はいくつかありますが、最後まで読まないと判断できないので、指摘は保留しておきます。

どうしても直しておきたい部分は、前に指摘したとおり、一人称の表現にブレがあるところ。
例えば普通の女子高生が「三八式」を「旧日本軍を代表するボルトアクション」なんて表現するでしょうか? もしするならば、そっち方面にやたら詳しいというキャラ付けが必要です。
他の登場人物に関しても、その言動がキャラクターに相応しいがどうか(話の転換のためのご都合主義的な言動になっていないか)確認しながらリライトしたほうがよいと思います。

あとこういう作品はどうしても中盤で中だるみがあるので(読んでる方は途中でリタイアするわけないと分かるから)何かしらの工夫がほしいところです。


以上、簡単ながら読んだ感想でした。
続きが気になるので、完成したらまた読ませてください。