なんちゃってオフレポ

 海燕さん達がオフ会を楽しんでいるその頃――哲学さんは兵庫県の自宅にいた。
 うん、お休みはもらえたけど東京には行けなかったのだ。
 昨日も家に帰ったのは日付が変わるくらいだったし、修羅場だった。
 だがまあしかし、時は21世紀。
 現代においては文明の利器があるっ!!
 ――てな訳でおもむろに携帯電話を取りだした哲学さんはとある人へ電話をかけた。

トゥルルルルルル ガチャッ
『ただいま、電話にでることができません。そのままお待ちください。ガチャ……ツーツーツー』

哲学「おぃぃぃぃぃ、この電話、そのままお待ちくださいって言ったそばから切れたぞ! どういうことだぁぁぁぁっ!?」

 と思ったら向こうから掛かってきた。

海燕『もしもし、どうも、海燕です』
哲学「どうも、哲学です! お久しぶりです! そっちはどうですか? 何人くらい集まってますか?」
海燕『そーですね、十人くらい? 盛り上がってますよ』
哲学「いいなーいいなーいいなー! 畜生行きたかった! うぎぎぎ」

 自分で電話しておきながら何言ってんだ哲学さん。その後誰が来てるとか話を聞いたり嫉妬マンを繰り返す哲学さん。

哲学「……じゃなくて、蘇我さんいますか? よかったら代わってくださいよ」
海燕蘇我さん? 分かりました』
蘇我『もしもし?』
哲学「どーも! お久しぶりです! 哲学です!
 おめでとうございます! いやー、うらやましいったらありゃしない、というか、最初からずっと例のサイトにいた蘇我さんに先を越されてホント悔しくて……じゃなくて、いやほんと、書籍化おめでとうございます……ってあれ? もしもーし? もしもーし? ノックしてもしもーし? 聞こえてますか?」
『もしもー……し? 聞こえてますか?』
哲学「もしもし? もしもし?」

 いきなり哲学さんが早口でマシンガントークを開始したせいか、悪くなる電波。
 一応、その後なんとか繋がっておめでとうを伝えたのであった。

海燕『じゃ、そういう訳で……電波状態も悪いみたいだしこっちも盛り上がってるので切ります』
哲学「ちょっとぉぉ! 待ってくださいよ! 傭兵ピエールさんにも代わってくださいよ!」

 こわいわー、この人こわいわー、まるでせっかく飲み会で盛り上がってるのに、いらん電話かけて水をさすんじゃぁないぜ、俺はクールに電話を切るぜ、なぐらいのノリで電話切ろうとしてるわ!
 せっかくだからもう一人のゲストにも話しさせろぉぉぉぉ!(※邪魔なのはどうみても哲学さんの方です)

傭兵ピエール『どうも、傭兵ピエールです』
哲学「やーやーやーどうも、哲学さんです!」
傭兵ピエール『いつもお世話になってます』
哲学「いや、一度もお世話なんかしてませんけど! ただ例のサイトで日記書いてるだけですよ!」
傭兵ピエール『いやー、いつも哲学さん書き込み見て勇気づけられてたんですよ』
哲学「そ、それはどうもです」
傭兵ピエール『これから頑張ってください。応援してます!』
哲学「どうもです。ありがとうございま……ってちげぇぇぇぇぇ! 順番ちげぇぇぇぇぇぇぇ!
 そうじゃなくて! 受賞おめでとうございます! 逆逆! 私が祝う方ですよ!」
傭兵ピエール『いやーでも、ほんと、そろそろ次は哲学さんの番だと思うので。頑張ってください!』
哲学「はい、頑張ります。そっちもまだ受賞してスタートラインに経ったばかりだから、この後も頑張ってください。同じ土俵に立てるよう、頑張ります!」

 その後、他の人とちょいと会話したりして(その人との会話についてここで書いていいのか分かんないので省略)終了。
 なんにしても、お祝いの言葉くらいは届けることのできた哲学さんであった。
 どうせなら、現場にパソコン持ち込んでる人がいたらスマホからビデオメッセージも送れただろうけど、きっと飲み会の邪魔なのでしない(笑)

 なんにしても、哲学さんも頑張ろうと思った。
 哲学さんが受賞でもすればみんな神戸に来るって言ってたしね!(※社交辞令です)(※←無粋な注釈やめい)
 今年もラスト一ヶ月、頑張るぜ!!!


 てな訳で哲学さんは電話が終わったらノートパソコン持って、喫茶店へと向かったのであった。(哲学さんは喫茶店で小説書くので)