かんそうなど。

 哲学さまが2/1に書かれた記事(http://d.hatena.ne.jp/kaien+B/20130201/p1)へのコメントが長くなってしまったので、こちらに直接。
※2/4付けの記事(http://d.hatena.ne.jp/kaien+B/20130204/p1)につきましては、あまりコメントはございません。およそ2700文字の内容ということで、しっかりとコメントをするには情報が足りず……といった印象です。しいて言えば、話の雰囲気が前回のものよりも暗くなった・動が静になった、という感じでしょうか。


 ルーデンス×ディグニティの序章、拝読いたしました。
 基本的には、とめ様のおっしゃることと同じ内容かもしれません。

 およそ22000文字ですが、ここまでを読み終えて「何をするお話なのか」が分かりませんでした。「ゲーム」がひとつのキーになっているようなことは見受けられますが、しかしトランプをした際に、一手一手の詳細やその間の心の動きを描写するわけでもなく、勝負そのものは省略されてしまっていて。ゲームバトルを期待しながら読んでおりました私としては、ちょっぴり残念でした。

 内容のほとんどは「見た目は可愛いけれど、貞操観念が緩く、策略を働かせるずる賢さを持った女性キャラ」とのやり取りが多くを占めている、といった印象です。
 内容を端的にまとめれば「すぐに帰ろうとしたら引き止められてゲームをしたけれど、相手にわがままを言われて約束が破られ、結局家までついてきた」といった感じでしょうか。ここまでで物語が本格的に動き出した印象はまだ薄く、何だか内容にしては間延びしてしまって、読み手を物語の流れに引き込んでくれない……といった印象です。「何が起こるかわからず、先が気になる」といったわくわくとは違い、「状況や舞台が見えてこないため、どんなお話であるかが分からず、不安が募る」といった感じでした。

 主人公について。
 何やら意味深な過去を抱えている? ゲームをしたらいけないって、どういうこと……? ――と、謎めきが目立つ主人公さんですね。良い意味で今後が気になりますっ。物語がもっと早く動き出すのであれば、彼の特性はこのままでも良いかも、という印象です。

 先輩について。
 可愛くて無邪気で幼くて――というだけではなく、むしろそれは表向きで、本来は非常に毒の強いキャラ……というのはある意味、ギャップ差で個性を出すタイプのキャラと言えそうです。
 しかし個性は出ていますが「魅力」ではないかも、という印象です。つまりヒロインではないということ。最初のつかみでこれだけ強い毒を見せつけられると、物語が進んでゆくことで次第に「良い個性:魅力」が出たとしても、どこか信じることが出来ません(笑) この先輩はヒロインというよりは、ポジションとしては「言葉巧みに主人公を惑わし妨害する、決して心を許してはいけない敵」といったイメージです。
 ヒロインとしての魅力には欠けると思いますが、敵としてならいい感じの悪役になってくれそうな印象ではあります。ゲーム結果の約束をわがままで覆す強引な(傍若無人な)部分は、悪いジャイアンといったイメージ。魅惑的な知略を働かせ、主人公を妨害してくれれば面白そうだな、と思いました。

 10歳児の子について。
 まだきちんとした遭遇シーンもないため、性別すらはっきりとしないこの子が、主人公にとって(プラスかマイナスかはともかく)重要な人物であるということは、何となく理解できました。この子がヒロイン位置になるのでしょうか……? 最後にも登場せずに終わってしまった(途切れていた)ので、ちょっぴり消化不良という感じです。

 まとめとしては。
 22000文字の導入としては、まだ内容が薄く(やっていることが少なく)、早々に物語を回転させて欲しいかも……? という印象でした。
 先輩のキャラ性は悪役としてなら好みですので、カットせずにレギュラー入りしていただきたいところ。次の日もまた次の日も、10歳児と主人公とのゲームへ強引に乱入しては引っ掻き回してくる、などなど。なんて。

 ――以上となります。ぺこり。
 私も頑張らなくちゃ。