『納得は全てに優先するぜ!』

 表題はジョジョ7部のスティール・ボール・ランジャイロ・ツェペリの台詞より。
 多少無茶な理屈であったり、信頼に足りない人間を相手にしたり、荒唐無稽な話を聞かされようとも、対応する人間がなんとなく「納得出来た。なら細かい矛盾とかは別にいいや」となるものだ。
 最近はアニメで進撃の巨人が人気だけど、ヒロインのミカサは主人公のエレンにべったりと依存してて、とにもかくにもエレンに依存しまくり。アニメのエンディングもミカサから見た美化されたエレンが描写されたりする。
 こんな病的なキャラだったのだが、先週の話でエレンとミカサの過去エピソードが開陳されるやいなやそれまで「おいおいこの女エレンに依存しすぎだろwwwwww」「駄目すぎるwwwww」「どんだけエレン好きなんだよwwwwwww」みたいな意見だったような人達が一斉に「これはエレン惚れるwwwwww」「仕方ないね。そりゃ、エレンべったりにもなるわ」「もうお前ら結婚しろよwwwwwww」くらいにみんなミカサの依存ぷりをある程度肯定するような意見へ変わっていた。
 あー、あの人達は『納得した』んだな、と思った。



 物語ってのは奇抜なキャラクターや展開が様々な形にして出てくるけれども、最終的には視聴者なり読者なりがその『普通じゃないこと』に『納得してもらう』ということが大事なのだなぁ、と再認識。うむ、哲学さんの作品にはまだまだ読者を納得させるだけの力が足りないな。
 そんなことを感じつつ、作業を進める。