数日前に歳取りました
やっべ、年月が経つの早すぎる。
何年ここにいるのだ。
と言う訳で軽く今までのことを振り返る。
若い頃は内側から沸いてくる言葉をそのまま吐き出してればそのうち物語は出来ていた。
けど、最近はそうもいかなくなっている。
物語を作るために、言葉を探してる。
実によくない傾向だ。
哲学さんももう若くない。
成長はおそらく出来ない。
出来るとしたら、それは変化だ。
『レベルを上げて物理で殴る』が出来ない。
インフレ的な成長ではなく、スタンド戦的な自分の能力・特性を生かした戦い方をしなければならない。
例えば、「ストーリーLv5・文章力Lv2・執筆速度Lv4・キャラクターLv4・構成力LV2・演出力Lv2」と言うステータスが合ったとして、若い頃ならともかく練習して「ストーリーLv7・文章力Lv10・執筆速度Lv7・キャラクターLv10・構成力LV10・演出力Lv10」みたいにともかくレベル上げして全体の力を底上げするパワープレイが許された。
もちろん、年老いてもそれは出来ない訳ではないけれど、昔みたいに簡単にレベルはあがらない。向き不向きもある。成長すべき時に成長できなかったので、そこは諦めるしかない。第一、ゲームだとレベルはあがったら下がらないけれど、リアルな人間の場合は、レベルダウンが頻繁に起こるのだ。そこを忘れてはいけない。少なくとも、若い頃ほどの執筆速度を哲学さんは取り戻せそうにない。
なので、求められるのは変化だ。
高校野球時代は、剛速球を投げられた投手も、三十過ぎれば変化球などの技巧系に切り替わらざるをえないように!
目下の課題としては物語の完結力の低下。これが一番の問題。
新しいアイデアが浮かばなくなったかというと別にそんなことはない。
即興短編は今でも書ける。
ただ、長編を上手く書けなくなってる。
……短編作家に転向するのが早いですね。ええ。
とはいえ、短編も哲学さんは尺が足りずに消化不良パターンが多い。
大好きな題材とかアイデアが長編向きなのに、短編向きの執筆力……みたいなアンバランスなステータス。
だいたいここ数年は、試し書きで書いた短編のキャラクターが思いの外気に入って、「じゃ、腰を据えて長編を書こう」とやってみたら失敗パターンばかりを繰り返している。
出オチ・一発ネタ系の方が輝いている。
腰を据えてかくのが実に下手だ。
……書いててますます短編作家としての腕を磨けと思ってきた。
とはいえ、策はなくもない。
例えば、マンガで言うなれば四コママンガで長編ストーリーを描くパターン。
短いスパンで起承転結を繰り返し、かつ、それぞれの四コマを続けて読むと一つのストーリーにもなる。
まあ、どんな物語も小さな起承転結を繰り返して、最終的な大きな起承転結へと繋がるのだけれど、その大まかな区切りが出来てないから、分かりやすく短く区切った方がいいよ、と言う話。
後、プロットを書くのが下手。
あるいは、プロットに沿って書くのが下手。
あらかじめ物語を決めるのは苦手だし、あらかじめ決めておくと今度はプロットにとらわれ過ぎてキャラクターがそれに従いすぎて生き生きしなくなったり……実に駄目な感じだ!
だいたい、昔ちゃんとプロットを決めて書いた長編は何度も書き直して最終的に完成したのが四年後だったからなぁ。原稿用紙300枚書き上げるのに駄目すぎる。
なんにしても、自分が得意な短く区切って書くをもっと生かす方向へシフトすべきだな。
2chのSSでも書いて練習すべきだ。
でも、出来ればとっと今書いてる話を完成させたい。まずはそこから、といつも言いながら、出来てない。
昔のマンガ家のように、週刊連載をしながら、月刊連載もこなすくらいの気概が必要。
……短編の練習しながら長編も書く……やれるだろうか。
一考しよう。
なんにしても、年取ったなら取ったなりに頑張ろう、というお話です。
やめへんでー! 哲学さんは小説書くのやめへんでー! と山崎邦正みたいなことを書いて終わる。