今何を目指してるか、て言えば

 哲学さんが今書いてる話で何をやろうとしてるか、て言えば、直近でぱっと思いつく類似の話はFate/Zeroのウェイバーと征服王イスカンダルの話だ。




 あの話は、最初は魔法使いであるウェイバーくんが自分の手下にするために過去の英雄の霊を召喚したら出てきたのが征服王イスカンダルというもの。日本人的にはアレキサンダー大王の方が有名だろう。
 自分の手下として呼び出したはずなのに、さすが過去の大王様なだけあって、一向に言うことを聞かない。むしろ戦場ではかつての英雄としての経験もあり、的確な判断をイスカンダルの方が下し、主従の逆転が起きる。
 だが、いろいろなエピソードを繰り返し、二人は絆を深めていく。
 そして最終的に行き着く先が例の別れのシーンだ。

「そういえば、一つ聞いておかねばならないことがあったのだ。
 ……ウェイバー・ベルベットよ、臣として余に仕える気はあるか?」
「貴方こそ…、貴方こそ、僕の王だ。貴方に尽くす。貴方に仕える。どうか僕を導いてほしい!同じ夢を見させてほしい!」

 最初は自分の言うことの聞かない面倒な手下だと思ってたウェイバーくんが最終的にかつての英雄アレキサンダー大王に心酔し、自らの王として認めるとても感動的なシーン。
 まあ、Fate/ZEROイスカンダル関連は名シーン満載でどのシーンを切り取っても結構感動できるんだけど(笑)
 それはともかく、細かい点ではちょっと違うが、二人の人間が出会って、すったもんだの挙げ句、最終的には主従関係に至る話を書きたいと思う。
 少年と少女、というところでは惑星のさみだれは似てるけど、あれは最終的に恋愛に落ち着くので哲学さんが目指すところとはちと違う。まあ、年の近い男女である限り難しいのだけれど。
 現代の日本において主従関係を描くのは難しい。倫理観とか色々と違いすぎる。
 とはいえ、違う時代に生まれていればきっと偉大な英雄になってたかもしれない、という人間は現代にも居る。別に英雄ってのは過去の時代にしか存在しないものではなくて、どんな時代にもすげーやつはいる。ただ活躍の場がなかったり、あるいは一般の目に触れないだけだったりしてるだけだと哲学さんは考える。
 なので、現代に王の資質を持って生まれた人間がどう振る舞うか、何を目指すか、とかそこら辺を書きたいと考えてる。



 んでまた、また、現代においても誰かの部下である方が輝く人材という物は確かに存在する。
 それに、上下関係ってのは別に現代において失われている訳ではない。
 例えば、学校における先輩と後輩であったり、会社における上司と部下であったり、複数の人間が組織として行動する際には多かれ少なかれ、大小はあるけれど、主従関係みたいなものはあるのだ。まあ、部活とかサークルはそれが行きすぎていじめになったり、これまたすっごくめんどくさいしがらみになりやすい。
 行きすぎたカリスマは宗教じみてくるし、大体からして主従関係って自分の主人を神様みたいに崇めるところからスタートするような面もあるし……色々と負の面が大きい。
 かつ、現代は君主制よりも民主制の方に重きが置かれる時代だ。
 あと哲学さんの個人的な感覚としても、民主制の方がいい。誰かの犬になるのは嫌な個人主義の人間だ。(コラコラ)




 しかしながら、王となりうるべき人間が現れたのならば――果たしてその相手が自らが従うに足る資質を持ちうるならば――それに付き従うのもまた一つの幸運である――的なことを書きたいと思いつつ、今日もあんまり進んでいないのであった(コラコラコラコラコラコラコラ



 んでも、少しずつ書いてる。頑張る。