4つのプロットというか触り

 現在哲学さんは、次回作を書くために四つのプロットを用意中というか、検討中。
 まだ未完全なのだけれど、とりあえず、軽く触りだけでも公開してみる。
 毎日「まだ出来てない」とか「考え中」しか書かないのもなんかあれだしね!
 という訳で、見ていこう。
 ちなみにタイトルはすべて仮題。

1.『エクストラ・ジーン』(仮)

 少子化に悩まされる日本。
 そこで、政府はエクストラ・ファミリー制を導入。
 独身でも政府指定の精子バンク・卵子バンクから遺伝子を貰って子供の作れる世の中に!
 結婚せず子持ちになったエクストラ・ファミリーは政府の子育て支援を受けて一親・一子で暮らしていく。
 そんなエクストラ・ファミリーの住まう支援住宅<ガーデン>で住まう人達の悲喜交々を描いた日常コメディ。



 いきなりSF。
 近未来の日本を舞台として、もっと精子バンク・卵子バンクによる子作りが支援された世界のシチュエーションコメディ。
 子作り支援と言ったがそっち方向かよ、という斜め下な政府の元に未来の日本がどうなってるか、と想像力を働かせた作品。
 でも、話的にラノベではないな。

2.『マイ・ビューティフル・エネミー』(仮)

 学園の万能薬<エリクサー>の異名を持つ男、"解決屋"酒井晴夜の元へ奇妙な依頼が飛び込む。
 それは美人だからなんでも許されているという遠峰許花先輩の暴走を止めて欲しい、と言うものだった。
 美人であるが高じて誰も止めるもののいないという遠峰先輩を果たして止めることが出来るのか。



 我ながら面白くなさそうなあらすじだ!
 こっちは一癖も二癖もある変人が大量に出てくる学園コメディでどっちかというとすごくラノベっぽい作品の予定。
 登場人物の多くが二つ名を持ってたり、学園に変な制度があったり、お前ら絶対高校生じゃネーだろ、みたいな変な人がわんさか出たり……。
 でも、このあらすじだけだとつまらなそうだなぁ。
 というか、ミステリーもののようなあれだ。主人公も探偵っぽい。

3.『決闘値が足りない!』(仮)

ある日、主人公はとあるクラスメートに告げられる。
「私、決闘値が高すぎるの」
「え? 血糖値? 糖尿病?」
「ううん、違うの……決闘値<デュエルポイント>のこと。
 ごめんね。私、もう誰も傷つけたくないってずっと逃げてた。でも、もう駄目なんだね」
「すまん、話がまったく見えない」
 そして脳裏に響く一つの声。

―― Battle formation set. ――

「さよなら。私はもう、行かなきゃ」
 かくて彼女は姿を消した。

 ヒロインに告白した主人公が、逆に決闘値が高すぎると言われて失踪される。
 ヒロインの失踪を追いかけていくうちに、主人公はデュエル・クラウドという謎に包まれたストリート・ファイトを知ることになる。



 バトルもの。最初はカードバトルものにしようかと考えてたけど、あんまりにも某遊戯王すぎるし、むしろそこは素直に殴り合いでもいいじゃないか、とか思ったりして気付いたら格闘バトルなプロットになってた。
 色々と「戦うこと」を肯定するのがテーマ。
 まーでも、デュエルという決闘方式なら別に格闘じゃなくてカードゲームとかネットゲームとか、対戦ゲームでも代用できなくもないが……あえて格闘バトルしたいなぁ……とか。

4.『しらぬいテスタメンツ』

 近未来! 姿なき異星人――告人<テスタメンツ>の来訪により、地球は大ロボット時代を迎えていた!
 異星人との交易にはロボットが用いられるため、より優れたロボットを作れる技術者が必要とされ、大人から子供まで一攫千金を狙ってロボットを作るという大ロボット時代。
 そんな中、既にあるものを改造しカスタマイズすることに書けては一流だが自分では一切開発の出来ない男ウエス・テイゲンの元へ一人の少女が訪れる。
 彼女の描いた設計図はあまりにも荒唐無稽で常識外れのものだったのだが……。



 ロボット開発もの。かつ、異星人との交流ものでもある。
 哲学さんがこの四つのプロットだと一番書きたいなあ、とか思ったりしてる。
 しかし、世界観の構造が瀬尾つかさ先生の『クジラのソラ』に似てるのでもう少しひねりたい。
 初期プロットではロボットバトルが流行ってるので大ロボット時代だ……という風にするつもりもあったけど……。そこは一旦保留。








 てな感じで、哲学さんのめっちゃSF書きたいなぁ、的な脳内が垣間見えるプロット達でした。
 ……ていうか、もっと面白そうなあらすじを書け、と我ながら言いたい。
 この四つだと果たしてどれが一番面白そうだろうか。
 ま、どれもまだプロットは未完成。もう少し詰めていこう。