主人公が知らない物語。

前に載せた序章。
あれはあのあと大分修正しましたが、だいたい同じなので、そのまま本題へ。
設定の一部で、主人公は高校二年なのですが、
主人公は高校一年の夏休みの記憶がバッサリ抜け落ちている設定になっています。
で、その夏休みに、既にヒロインと出会っていて、ヒロインのために戦っていたんだけど、
主人公が一般人に戻れなくなる一線を超える前に記憶を消されて、一般人に戻されたという設定です。
正直、このエピソードだけで一本の話が作れるぐらいなのですが……
で、今迷っているのが、そんな重大な話を後半まで出さずに、物語を進めていいのかって話です。
 
例えるなら化物語です。
主人公の、阿良々木暦が吸血鬼になったエピソードを語らないまま進行しています。
こんな風に、過去の重要な話を後回ししていいのかってことです。
新人賞なので、作品内で複線を全部回収しなければいけませんから。
回収することは回収するんですけど、
改良版のプロローグで、主人公がヒロインを助けた理由が、
「なぜかこの子だけは守らなきゃいけない気がする」
 
その本能的な動機だけで中盤まで行きますから(後半で記憶を取り戻すのでしっかりとした動機になります)、読んでいるほうには、
「え? 何こいつ?」
見たいなことを思われるんじゃないかと。
前半で読者が離れてしまう感じです。
気にしすぎですかね?
 
あと全然今までの話と関係ないのですが、一人称でバトル物はやっぱり難しいですね。