昨日の続き

 色々考えてたら、あー、そうか、「平 将門」がいたのなー。
 しかしながら、日本は島国ゆえに歴史リセットがかかってないのが強いな。
 日本という風土を舞台にして架空世界を作るならそこら辺のギミックをいじると面白い。
 世界的に見ても色々と不思議な国。
 魯迅さんの指摘で「東のエデン」が話題にあがったけど、やっぱり、「国のトップにさせて」と言ったらまずは「王様」がイメージが来て、次に王様になるには? で「総理大臣」がきやすいのね。
 まあ、王とは政治的な存在なんだけど――理想上の「王」という概念においては政治を超越した存在で居て欲しい。――て言うと何言ってるか分かりにくいと思うけど、とどのつまり、「くだらないしがらみに囚われず、自由な発想を持って導いて欲しい」と思いつつ「でも、民の意見は聞いてくれる」という矛盾した存在が理想。んな無茶な。
 王様だって間違いはするが、かといって、周囲の誰もが間違ってると思ってても実は正しいケースをしている場合もあるので、その判断の見極めが難しい。
 たとえば、東北の某都市の市長はすんごい昔に津波を経験してたから、「津波が来ても大丈夫なように防波堤を作る」と強硬に主張。でも、もう五十年も津波が来てないので高い金を払って防波堤を作るなんて税金の無駄遣いでしかなく、もっと他のことに使えと住民の大多数に反対された。
 それでも、市長は無理矢理防波堤を作って、市長が生きてる間に結局津波は来なかった。が、その数年後、東北で大地震が起きて、津波がやってきて、その都市は防波堤のおかげで被害が少なくて済んだ――という実話がある。(しかし、哲学さんも又聞きなのでホントはただの噂かデモかもしれないのだけれど。あ、調べたら出てきた。これか>http://news.2chblog.jp/archives/51585999.html)

 民意は反映させないといけないけど、人民には理解出来ない遥か先を見据えた政治もして欲しいとか無茶な話よなー。ヨーロッパでペストが流行った時だってウイルスがばらまかれないように火葬を勧めた人達は「死体を焼くなんて野蛮人のすること。神の教えに反する」と逆に異端審問だったらしいし。
 組織の長ってのは難しい存在だ。
 そうなってくると、やはり描きやすいのは「王様」よりは「勇者」になっちゃうんですよねー。(つづいたり続かなかったり)