ざっと序章から二章まで振り返る

 ぱぱっと流れを振り返ると

○序章
 レッカがトモシゲに告白するも、振られる。

○第一章
 振られたレッカは何故かゲーム大会の会場にいた。
 謎の電話により、「本当のトモシゲを知ることが出来る」と電話を受けたからだ。
 また、「ゲームでトモシゲに勝てば恋人になれる」とも。
 そして、ゲーム会場でレッカは彼が無敗のゲーマーであることと、他の女達に持ててるらしいことを知る。
 そんな感じでよく分からないままにレッカがゲームに参加すると、ゲーム開始と同時にPKを敢行するトモシゲと遭遇するのであった。

○第二章
 現実に非現実を再現するゲーム『サイバーサバイバー』において、レッカは得意の剣術でトモシゲに立ち向かうも、ゲーマーとしての腕でトモシゲに敗北。
 そのまま彼はハイディングで逃亡。
 代わりに別のトッププレイヤー、関西弁フェスタに目をつけられるのだった。
 彼女に事情を話すと「アホらし」と一蹴される。
 そんなことで恋人になるなんて、無意味だし、そもそも実力が違う――と説明されるが、トモシゲの強さを知り、むしろ闘争本能に火がつくレッカ。
 あきれかえるフェスタであったが、そんな二人はいつの間にかボスイベントに巻き込まれるのであった。

 うん、構成悪い。
 分量的に、単純に言えば序章から二章までの分量を合わせて週刊少年ジャンプの連載一話目くらい。
 例えば、これでマンガでジャンプに乗ったとして、アンケートが採れるか。とれないなー。
 というか、どうにも文章が乗ってないなぁ。
 こう、このゲームのウリとしては、現実が次々と異世界に浸食されていく、現実世界がどんどんゲーム世界化していく、そんなセンスオブワンダーを出したいんだけど、それがレッカの恋とあんまり連動してないという。
 レッカとしては今のところゲームについてはそれほどのめり込んでないのでそこら辺へのアンテナが伸びてなくて、せっかくのゲームそのものを楽しんでない。
 まあ、これはゲームそのものを楽しんでるトモシゲとの対比になってて、この後段々レッカ自身がゲームにのめりこんで行って、面白く感じていってくれるといいのだけれど、その前に読者が離れては意味がない。
 一人称なので、どうしても主人公の主観に引きずられる。なので、もっとレッカにはゲームを楽しんで貰わねば。
 後、キャラクターが今のところ大人しすぎる。
 もっとデフォルメするべきだなぁ。
 ぶっちゃけ分かりやすくするなら例えばレッカかフェスタを戦闘狂にしてしまうのが手っ取り早いのだけれど――片方をイケヌマDQNにするだけでボケ・ツッコミのギャグが成立するのだけれど、そっちに描写が振れてないな−。いかん傾向。
 でも、時間がないのでともかく次へ進める。目指せ第三章。