ついでだから神戸弁について語る

 哲学さん、今書いてる話で書き直したらなんとなし神戸弁のキャラクター出したので、神戸弁について軽く語ってみようと思う(唐突

 だっていつも「今日はかいたー」「かけなかったー」「すすんだー」「すすまなかったー」の4パターンしかない日記に哲学さん自身も飽きてきたからね!!!




 まあそれはそれとして神戸弁ですよ。
 そもそも、関西弁、てよくひとくくりにされるけど、近畿地方は兵庫・大阪・京都・滋賀・福井・奈良・和歌山・三重、と七つもある。それぞれで方言が違う。
 でも、大体「関西弁」と言われると大阪弁であることが多いと思う。
 しかしながら、大体大阪からして、河内弁・摂津弁・和泉弁があり、それぞれ微妙に違う。
 更に言えば、お笑い芸人がテレビなどで使う「漫才弁」とかもあって、関西以外に住む人には聞き分けは難しいと思われる。
 まー、大体大阪弁と言われると「摂津弁」のことが多いと思われる。
 これらと神戸弁は非常に似てるのだけれど、やっぱり聞く人には「あーこの子大阪の子だ」「アーこの子、神戸の子だ」と分かるものなのだ。
 うちの父とかは言語学を昔専攻してたこともあって、そこら辺には敏感で、普段標準語の女子アナとかがテレビ番組でバツゲームくらって「あー、もうややー」とか「でけへんてこんなん」とか本音を漏らしたら「あ、この子大阪の子やな」「あー、このイントネーションは神戸の子や」といちいち言い当ててたりした。哲学さんの父親なんてウザい奴なんだ!




 前置きが長くなったので本題に行こう。
 関西弁というか、大阪弁神戸弁の違い。
 細かい点は幾つもあるけど、分かりやすいのは「している」と言う言葉などを使う際の語形変化だと思う。
 大阪だと「しとる」「やっとる」「使っとる」「気にしとる」、とやや早口で「とる」がつく。
 神戸だと「しとー」「やっとー」「使っとー」「気にしとー」、と語尾が伸びてややのんびりなお嬢さんぽい口調になるのだ。「とー」は「とぉ→」な感じ。疑問系などだと「とぉ↑」みたいに伸びる。
 あと、現在進行形だと「しとー」は「しよー」になる。

・例
標準「twitterしてるよ」
大阪「twitterしとるで」
神戸「twitterしよーでー」



標準「インターネットしてるよ」
大阪「インターネットやっとるで」
神戸「インターネットやっとーでー」

 まあこんな感じで神戸弁だと文章だけだとのんびりっぽく見えるんだな、これが。
 ちなみに、哲学さんは神戸の進学校に行ってたので、姫路から来てる奴らと大阪から来てる奴らが同じクラスにいた。
 なので、クラスには大阪弁と姫路系の播州弁神戸弁が入り交じった会話がなされていた。後、数学の先生がすんごい濃い鳥取弁でこれがまた面白いイントネーションだった。
 というか、哲学さん自身も神戸生まれだが、育ちは明石なので、神戸弁を基礎とした明石系の播州弁のハイブリットを日常的に使う。
 播州弁(ちなみに播州とは播磨のこと)はまた神戸弁とすごく似てるが微妙に違う。
 例えば、「腹が立つ」を「業(ごう)が沸く」という。
 「業を煮やす」の変化系みたいな言葉だ。

「なんやねんお前。うわー、めっちゃ業沸くわー」

 播州では怒るとカルマがわき出るのです。怖い地方ですね。
 なんにしても、神戸弁大阪弁より語形変化的にのんびりな感じでおっとりしたっぽいしゃべり方になることが多い。
 まあ、地勢的に芦屋・尼崎は大阪弁の影響が強く、明石に近いと播州弁の影響が強くなり、さらには姫路だと播州弁の中に岡山弁の影響を受けたり……とか。
 後、純粋な神戸育ちでも、地勢的に他県の人との結婚が多い為、母が大阪人なので大阪弁っぽいしゃべり方をする人とか、父親は和歌山人なので和歌山弁の混じった神戸弁の人とか、ハイブリット系が多い土地柄である。
 さらには、神戸は外国人も多くて、色んな外国人が取引先の独特のなまりを受けて意味分からん方言のしゃべり方になってたり……と他人の言葉遣いを聞いてるだけで楽しかったりする。





 んで、神戸弁使ってるキャラって誰かフィクションでいたかなー、とか思ったら、そういえば『あずまんが大王』の『大阪』は神戸生まれの大阪育ちだった。あの子ののんびりなしゃべり方は神戸の影響があるんじゃないですかねー。
 後、神戸新聞の「いまいち萌えない子」も神戸弁。あの子は完全に神戸弁




 なんにしても、この「しとる!」「やっとる!」と元気はきはき系の大阪弁とはまた違った舌っ足らずにも聞こえなくもない「しとぉー」「やっとぉー」とのんびりっぽい神戸弁のしゃべり方はなかなか可愛いものがあるのでもっとフィクションで増えてもいいと思う哲学さんであった。
 ま、言葉遣いの可愛さはアニメとかみたいな音のあるメディアにはなかなか勝てないんだけどね(笑)
 さて、小説作業に戻るか。